劇団岸野組のお芝居観劇 にかいめ

再び六本木へ。
劇団岸野組「万お仕事承ります お仕事の参〜若さのヒケツお捜しします〜」、
再度観劇です。


特にお芝居ファンって訳でもないんだけども(笑)、
2回は見たほうがいいよね、って意識が何だかあって。
役者さん自身の演技もそうだけど、会場の反応とかも
毎回変化がありますからね。


ただ、見る場所が2回ともほぼ同じになってしまって(^^;
お芝居のチケットってとるタイミング難しいなぁ。

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無事に終演を迎えたし、もうちょっと書いてみよう。


幕が上がっていきなりキャストの皆さんの踊りと椎名へきるさんの歌。
有島モユさんと高橋広樹さんも登場。
オープニングダンスはこのシリーズ?岸野組?恒例なのかな。


高橋さんはこの演目でのメイン人物(与三郎)、
椎名さんは物語のキー人物(お夏/お糸)、
モユさんは、与三郎がどんな人物なのかを象徴付ける人物(お花)
最初の見せ所は、やはりこの三人が顔を合わせるところでしょうね。
与三郎ってのがこれがもうホントどーしよーもーねー人物で、
お花は与三郎のことを生涯の相手と信じていたうちの『一人』だったと。
そんな二人の前にお夏が現れて、与三郎の非道っぷりを洗いざらい暴露。
もう半端じゃない非道っぷり。
お江戸で実際どれくらい純愛婚できたのかは分からないけど、それは置いておいてともかくまあ「女の敵」。
そして、身投げした所を偶然お夏が助けたという別の娘が現れる。
残酷な事実を突き付けられて、お花の心はボロボロ・・・。
そして、物語はこの二人の生きざまを掘り返す形で進んでいく・・・と。


そんなわけで、モユさん扮するお花は与三郎の「非道っぷり」を際立たせなきゃいけないから難しかったと思うんですが、
良かったんじゃないでしょうか。
椎名さんのお夏は、とかくある種の威圧感というか、そういうものがありましたね。姐御肌っていうのかな?
そんなお夏に与三郎は、あるいは本当に惹かれていたようだが・・・


でまあ、これは実は過去のお話、回想シーン。
あるとき、万の旦那の前に、その時の与三郎そっくりの
男が現れて、という場面からのお話。


今の世界と回想シーンを行ったり来たりで「不思議時空」も絡むので
展開を整理するのがちょっと大変だったけど、
総じてなかなか練られた話だったと終演後に実感。
老いる事をいたずらに嘆いたり、怖がったりする必要はないよ、と。


あと、風のうわさで聞いた話ですが、万の旦那シリーズは
今回の演目が最後だとか。
初めてみた、というのもあるけど、可能なら続けて欲しいかな。