福島第1原発事故 東京電力、午後8時に1号機原子炉建屋入り口の二重

フジテレビ系(FNN) 5月8日(日)18時1分配信

東京電力は、福島第1原発1号機の原子炉建屋について、空気中の放射性物質の濃度が十分に下がったため、8日午後8時に、建屋入り口の二重扉を開放すると発表した。
東京電力によると、1号機の原子炉建屋内の放射性物質の濃度は、「排風機」による換気の結果、7日午後までに、目標としていたレベルまで低下したことが確認された。
これを受けて東京電力は、午後8時ごろ、原子炉建屋の二重扉を開放すると発表した。
まずは、二重扉に設置している排風機のダクトを取り外し、8時間ほど様子を見るという。
その後、9日午前4時ごろには、圧力を調整している構造物などを外し、東京電力原子力安全・保安院の担当者が、放射線量を測定するため、原子炉建屋に入る予定。
統合本部事務局長の細野首相補佐官は、午後4時半すぎ、「(開放そのものが)環境への影響があるとは、私どもは考えておりません。周辺の自治体、さらには関係諸外国については、すでに作業に入るということについては、通知は終わっている」と述べた。
東京電力などによると、二重扉の開放で、放射性物質を含んだ空気が外に放出されるが、周辺の環境などに与える影響は小さいとしている。