うーん、石原都知事?

新聞に載っていたのですが、中古の都営バスを他の事業者に譲渡する計画が都知事の一喝で中止になったとか。
都知事ディーゼルエンジンの排ガスに人一倍神経質。首都圏で排ガス規制が実施されてからも、
”東京で使えん車をそれ以外の場所で使っている”と、運送事業車の車両運用に注文をつけています。
多分”規制の主旨が分かってんのか、おまえら?”って事なのでしょう。
そして今回の計画。都知事としては、そんな”怠慢”な運送業界の実態に加担するのは許せない、ということらしいのです。
・・・でも、でもですね。
路線バスは公共交通機関。過疎化とマイカー社会で厳しい中、何とか経営を維持している所も多いわけで。
当然車両の更新にさえ苦慮することもあるわけです。
一方、都営バスに限らず、都心の多くの事業者は事情は比較的早いサイクル(7年が目安だったかな)で車両の入れ替えを行っています。
でも、車齢7年程度の車なら、整備をしっかりしていればそれからさらに10年使うことだってできる。
そこで車両の譲渡が発生するわけです。
都心の事業者は譲渡を行って車両運用サイクルを短くすることで、相対的に車両導入のコストを抑えられる。
一方経営基盤の弱い事業者はまだまだ状態の良いバスを格安で提供してもらうことで、こちらも車両コストを抑えられる。
もちろん気合入れて新車導入する事も少なくないですけど、確かにこんな関係が成り立っているのです。
排気ガスは環境に直結する問題ですし、全体で考えていかなきゃいけない話ですけど、何とか廃業せずバスを走らせ続ける、
そんなギリギリの状態を乗り切ることに必死な事業者が多いのも事実。
黒煙許すまじ、だけでこの関係を断ち切ろうとするのは、それこそ中央の押し付けになるのかな、と思ったりします。
まあ、フィルター外して渡す、ってことも、別の意味で問題かも知れませんけど(^^;



民でできることは民で、の小泉首相
官が率先してやらにゃ国民は何も変わらないんだよ、の石原都知事
みんなはどう思ってます?興味持とうよ。