JR千葉地区ストライキ

近頃は鉄道関係のストライキも珍しいのですが、JRの千葉地区では健在ですね。
運行情報によると、国鉄千葉動力車労働組合が行っているとのこと。
検索かけてもらえれば、今回のストライキの趣旨が語られているサイトに行き着くと思います。
”電車動かさんんで何やっとんじゃー!!”て意見は当然あることなんですが、
電車止められて迷惑こうむって大憤慨、って事実だけじゃなくて、同じ労働者として、
なぜ彼らが今回の行動に至ったかを見て、その上で判断して欲しいと思ったり。


今回の主張の中で、”総武緩行線(黄色い帯の電車ですね)”の千葉〜お茶の水
所要時間大幅短縮反対!というものがありました。
そういえば13日はJRのダイヤ改正ですが、何でも総武線の千葉〜お茶の水の所要時間が
(最大)6分40秒短縮されるのだとか。かなりのスピードアップです。
所要時間が短くなること自体は利用者としては大歓迎ですよね。
新型車両への置き換えが完了しており(車種は混在してますが)性能的には問題ないという判断での
当局の処置なのでしょう。
しかし、労働組合としては、現在の保守管理体制では、とても今回のスピードアップを支えることはできない、
保守をないがしろにしている今の状況では、いたずらに事故を招くだけだ、という趣旨で反対をしているのだとか。


成果主義が叫ばれるこの時代です、それならば乗務員の運行スキル向上、効率的な保守管理体制の
構築・実践こそを第一に考えるべきではないのか、まして運行を止めるとは何事だ、という声もありそうです。
しかし組合の主張では、現在の保線は請負業者に丸投げ状態、JR本部での管理が行き届いていない、
そんな状態で無理なスピードUPをして輸送の安全を脅かすことは
できない、としています。


今回の件で、私たち、昭和の時代に何か大切なものを置いて来てしまったのかな、
とふと感じたりしました。